気をつけたいノロウィルスの感染経路！

ノロウイルスという非細菌性急性胃腸炎を引き起こすウイルスの名前を一度は聞いたことがあると思います。ヒトに経口感染して十二指腸から小腸で増殖、伝染性の感染性胃腸炎を起こし、十二指腸潰瘍を併発する事も稀だそうです。
感染した時の主な症状としては激しい吐き気･嘔吐・腹痛・下痢・悪寒・38℃の発熱ですが通常2日ほどで治癒してしまいます。
風邪の症状と似ているので見た目からは気付きにくいかもしれませんが、日頃からの衛生管理には気を付けておかなければなりません。後遺症も残らないのですが免疫力が低下している乳幼児やお年寄りなどは誤燕征肺炎にも繋がる可能性もあるので十分な注意が必要です。

感染経路でもっとも恐ろしいのがウイルスで汚染された水による水系感染、ウイルスが蓄積された食べ物を口にすることで感染する感染型食中毒です。そしてもうひとつの感染経路が感染したヒトの吐寫物などから手脂を通して、飛沫感染、感染者が不十分な消毒のまま触れた食品を食べる事によるものです。
感染したヒトが触れたドアノブにウイルスが残りそれを触ってしまうことで手脂を介してうつることもあるのだそうです。

予防法としては調理をする時には必ず十分な手洗いをする事、使用する調理器具の十分な衛生管理をしていくことが一番となります。二枚貝である生カキなどの貝類による感染例もあるので摂食するという時には十分な加熱消毒による調理が必要となります。
ノロウイルスに関しては有効な薬はないため、家庭で治療をする場合経口補水液やスポーツドリンクを人肌にまで温めて飲む方法があります。もしこうした飲料がない場合は生理食塩水を調製しておき、同じように人肌にまで温めて飲むという方法が推奨されているのだそうです。

またノロウイルス属、つまりノーウォークウイルス種の感染経路は家具・衣服・寝具等の家庭用品となっていて表面で数週間生存するのも恐ろしい事実です。
アルコールなどでは不活化されないので感染経路を遮断する為にはやはり徹底した器具の洗浄とすすぎ・消毒、そして十分な手洗いをすることです。